三陸リアス気仙沼湾01|スプリングブルーム

yuki

春爛漫

早春、東北ではまだ雪が舞っている。
訪れたその日も大雪に見舞われることになる。
この時期、海の中では一足先に春が訪れる。
水面の温度がグーンと下がると、重くなった海水が沈み海底から栄養塩類の豊富な海水が湧き上がる。
そこへ、雪解け水が川から下って森の恵を運んでくる。
陽ざしの伸びた太陽光で光合成が活発になり植物プランクトンが一気に増えてくる。
何と水の色が緑色なのだ。
生命体で満ちあふれた水山養殖所の汽水域はまさに春爛漫である。

一口メモ:リアス
リアスとはスペイン語で「潮入り川」という意味。
語源はリオ「川」で、リアス式海岸は川が削った谷。