亀和商店が2006年5月に日本で最初にMSC認証のCOC認証を取得するきっかけになった、アラスカ漁業を観光の観点から考えてみました。
持続可能な漁業の実現に、観光産業と協力できないでしょうか?
観光産業は、世界的に成長著しい産業です。2030年には、国際観光客到着者数は、18億人に達すると予想されています。
一方で、日本では水産業は厳しい状況に置かれており、2015年では、総生産高が7,358億円です。
UNWTO Tourism Highlights, 2017 Edition 日本語版
日本の自然が強力な観光資源になるとの提言もあります。
アラスカが州に昇格し、漁業管理を連邦政府から引き継いだ1959年から、アラスカ州憲法には“魚は… 持続可能な漁獲原則において利用、開発、維持される ものとする”と明記されています。アラスカは、この ような自然環境と天然資源の保全項目を州憲法に盛り 込んだ唯一の州です。(アラスカシーフードマーケティング協会のサイト『持続可能な漁業管理運営の世界的モデル』より)
アラスカ州憲法の原文 ← こちらをクリックしてください。
アラスカの水産資源管理については、マルハニチロのサーモンミュージアムの鮭と環境に詳しく出ています。
天然資源・自然環境の管理に成功したアラスカは、水産業のみならずその豊かな自然を利用して観光業が発展しました。現在ではアラスカでは民間雇用部門の第1位が水産業で5分の1、第2位が観光業で8分の1の仕事を占めています。
アラスカの水産資源管理は、漁業、スポーツフィッシング、狩猟を包括して、アラスカ州漁業狩猟省(Alaska Department of Fish and Game )が主体となって、多くの団体の調整のもと行われています。
次回から、2004年から2005年の古い写真ではありますが、主にスポーツフィッシングなどと漁業について紹介します。