三陸リアス気仙沼湾04|カキの育成

001
種牡蠣
成熟したカキはお盆が近づいた頃、一斉に放精、放卵を開始する。
その数は、海が白濁するほど。
受精したラーバ(幼生)は植物プランクトンを食べ成長する。ラーバは何かに付着する性質がある。


002
種牡蠣の産地は石巻湾
カキの生殖巣の発育には積算温度といって、春から夏にかけて上昇してくる水温の積み重ねが必要。
石巻湾の夏は、暖流が支配するため高水温になる。
もうひとつは、カキの餌となる植物プランクトンの発生に必要な養分を北上川が運んでくるからだ。


003
無菌の汽水域で育てる
稚貝は、筏からロープで鈴なり状に吊されて育成される。
また、ネットに移されたカキは、少し丸みをおびて育つようだ。


004
プールのような生け簀
水揚げされたカキは、生け簀に移される。
老廃物もなくなり、身が落ち着いてくる。

一口メモ
カキの殻をよく観ると、年輪のような節がある。
これは一潮(約14日)ごとに一節殻が大きく育つらしい。